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来年度から小学校でプログラミング教育が必修化されるのを前に、長崎県西彼長与町教委は今月から町立小学校の6年生を対象にプログラミングの授業を先行実施する。
6年生のクラスは5校に計15あり、総合的な学習の時間を用いて1クラスずつ丸1日かけて順次授業する。プログラミング教育の目的は自分が考える目標に到達するため、効率的な手順を考え出す「プログラミング的思考」を育むこととされる。授業では、車型ロボットを黒いラインに沿って走らせ、前の車にぶつからないようゴールさせるプログラミングに児童が挑戦する。
授業を前に担当教諭ら12人が7月下旬、町教委主催の研修会でプログラミングを体験した。教諭らは専用のタブレットを操作し、ロボットに命令を与えるブロックを画面上で組み合わせて試行錯誤。車がコースアウトすることなく進むと思わず笑みがこぼれた。
ある女性教諭(25)は「難しかったが車を動かすことが楽しかった。児童も達成感が味わえるのでは」と感想。別の男性教諭(33)は「子どもたちが新しい職業に関心を持つきっかけになる」と評価する一方、新分野への不安も。「なぜプログラミング教育をするのか教師側にも共通理解が必要。『楽しい』だけにとどまらない授業を心掛けたい」と話した。