寿町で炊き出し 越年支援が本格化

 路上生活者やネット難民、日雇い労働者らの年越しをボランティアらが支える「寿越冬闘争」が29日から、横浜市中区の寿地区で本格的に始まる。寿公園では1月3日まで炊き出しや相談窓口の開設、路上生活者の訪問活動などを行う。

 寿日雇労働者組合や寿支援者交流会、夜間パトロール団体など7団体が連携して実行委員会を組織し、今年で42回目を迎える。寿公園にはテントが設けられ、医療や法律、労働問題などの専門家が相談に応じる。ボランティアには桜美林大などさまざまな団体や個人が参加し、炊き出しの準備などに携わる。

 31日には年越しそばを振る舞い、1月1日は餅つきを楽しむ。期間中、寿・関内地区や横浜駅周辺などにいる路上生活者に温かいスープを配り、声を掛けて孤立しないよう見守る。

 実行委事務局長の高沢幸男さんは「一人の死者も出さないとの決意で仲間たちと年末年始を過ごしたい」と話す。実行委は毛布などのカンパやボランティアを募っている。問い合わせは実行委事務局電話045(641)5599。

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