【MLB】好救援で9勝目の前田健太をロバーツ監督絶賛「おかげで優位な立場に」

ジャイアンツ戦にリリーフ登板したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

4回を投げて1安打無失点、2度の打席では送りバントをきっちり決める

■ドジャース 5-0 ジャイアンツ(日本時間9日・ロサンゼルス)

 ドジャースの前田健太投手が8日(日本時間9日)、本拠地でのジャイアンツ戦に2番手で登板し、9勝目をマークした。3回からマウンドに上がると、7回まで4回を投げて1安打無失点6奪三振と好投。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「ケンタは本当に良い投球をした」と、真っ先に好救援を見せた右腕を称賛した。

 3回45球をメドとしていた先発のウリアスが2回43球で降板。前田は予定よりも若干早く、3回からマウンドに上がった。3回を3者凡退に仕留めると、4回、5回も3人で片付けて9者連続凡退。6回に初ヒットを浴びたものの、後続を打ち取って無失点で切り抜けた。

 3回、5回の打席では2打席連続できっちり送りバントを決め、メジャートップとなる今季13犠打とした。5回には前田の犠打から3点を追加。投打両面でチームに貢献し、チームも快勝した。優勝へのマジックを「2」とし、7連覇は目前となった。

 右腕の好リリーフが勝利に結びつき、ロバーツ監督は「投手陣のことで、まずケンタに関してだが、ケンタは今日本当に良い投球をした。スライダー、直球で積極的に攻め、4回を投げてくれた。そのおかげで、勝利に向けて我々は優位な立場に立つことができた」と手放しで称賛した。

 マウンドに上がった3回からエンジン全開で投げ、4イニングを49球で投げた。ストライクは36球を数え、ストライク率は73.5%。指揮官は「(ブルペンから登場するときは)90~100球を投げてもらうことを我々が期待するわけではないことは承知しているわけだから、彼は全力を出すことができる。初球からその積極性は確かなものだった」と“立ち上がり”からの安定した投球に目を細めていた。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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