水道料金下げの条例案差し戻し 延岡市議会産業建設委

 延岡市議会の産業建設委員会(上杉泰洋委員長、8人)は9日、水道料金を引き下げる関連条例の改正案について、引き下げに関する条文を削除し、提案を実質的に差し戻す形の修正案を全会一致で可決した。現時点の判断は時期尚早で、議論を深める時間を確保すべきだとする付帯決議案を議決。13日に開く本会議で採決される。
 開会中の9月定例会で市は、基本料金を12月使用分から消費税10%込みで平均0.77%引き下げることを提案。水道施設の耐震化事業費1億8640万円を一般会計から出資し、交付税措置を受けることで事業費を圧縮、それを引き下げに充てると説明した。
 同委員会では「耐震化を早める財源に充てるべき」などの反対・慎重意見が多数を占める一方、「市長の引き下げ策を尊重したい」との意見もあった。

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