フレイル予防へ市民養成、高齢者の状態を定期確認 南砺市議会一般質問

 南砺市は本年度から、加齢に伴って運動や認知機能が低下する状態「フレイル」の予防に取り組む市民を養成する。9日の市議会本会議で長井久美子氏の一般質問に田中幹夫市長が答えた。

 フレイルは筋力の衰えや疲れやすさなど、心身に脆弱(ぜいじゃく)性が表れた状態。健常から要介護に移行するまでの中間段階とされ、フレイルの時点で適切に対応すれば、生活機能を維持・向上できると考えられている。

 市の事業では東京大高齢社会総合研究機構のカリキュラムを用い、市民が高齢者の状態を定期的にチェックする。指導に当たる理学療法士や作業療法士らを「フレイルトレーナー」、各地域でチェックに当たる市民を「フレイルサポーター」として養成する。

 第1回講座は10月ごろ開く。市長は「お年寄りだけでなく、サポーターも健康意識や地域貢献への気持ちが強まる」と期待を寄せた。この他、片岸博、石川弘、古軸裕一、竹田秀人、畠中伸一の各氏が質問した。

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