ボランティアグループ「とやま絆の会」(伊東英男会長)は10日、富山市藤ノ木小学校を訪れ「みんなで災害を乗り越える」と題した講義を行った。熊本地震で被災した熊本城の復興を支援する模型作りを通し、5年生191人が助け合いの心を学んだ。
同会は震災被災地の復興支援を行っており、6月に富山市で開いた「絆フェス」の収益金で熊本城の模型キットを購入。キットは、パッケージメーカーのサクラパックス(富山市)が段ボールで製造し、売り上げは熊本城の復興に充てられる。
児童は模型作りに取り組み、高さ9センチの熊本城を作り上げた。南部瑛祐君(11)は「模型を作ることで被災地支援につながるのはすごいと思った」と話した。
東日本大震災で救助活動に当たった自衛官の講話もあり、自衛隊富山地方協力本部の井畠健広報官が発災直後の現地の状況や救助の様子を写真で紹介した。