大技決まり歓喜の波 WSG女子決勝

女子決勝で優勝を果たし、母国ペルーの国旗を手に喜びを爆発させるソフィア・ムラノビッチ選手(中央)=10日午後、宮崎市・木崎浜

 宮崎市・木崎浜で10日あったサーフィンの「ワールドゲームス(WG)」第4日は、女子のチャンピオンが決まり、男子の競技もスタート。トップ選手が次々と繰り広げる世界レベルの戦いに、会場の空気は一気にヒートアップした。
 女子の決勝には、敗者復活戦の勝ち上がり選手を含む4人が出場。女王を決める戦いにふさわしい良い波が立つ中、互いに一歩も譲らない接戦を繰り広げた。県内外から詰め掛けた大勢の観客は「見応えがある」「すご過ぎる」と感激した様子で、競技の後は拍手や歓声で選手をたたえた。
 頂点に立ったのは、元世界チャンピオンで36歳のペルー代表ソフィア・ムラノビッチ選手。途中、ボードと足をつなぐコードが切れるハプニングに見舞われながら、ベテランらしく最後まで落ち着いたライディングを見せた。
 終盤に難易度の高い技が決まり優勝を果たすと、両腕を突き上げて喜びを爆発させた。同じチームの選手らに担がれ、ペルーの国旗を誇らしげに掲げた。
 この日も県内外から多くの観客が詰め掛けた。試合が楽しみで前夜はなかなか寝付けなかったという、長崎県佐世保市の小学3年・秋吉倖羽(こう)さん(8)は「大好きなシルヴァナ・リマ選手(ブラジル)が見られてうれしい。スピードがすごくて上手」と目を輝かせた。
 砂浜では各国の選手らが国旗を振り、盛んに声援を送る姿が見られた。
 宮崎市新別府町の会社員、河野良司さん(43)は「選手も観客も楽しんでいて一体感がある。地元の海が評価されてうれしい。こんなに良いイベントならいつでも歓迎」と笑顔で話していた。

© 株式会社宮崎日日新聞社