滑川市が中山間地で溝ぶた拡充 イノシシ対策に効果

市道に設置されたグレーチング(中央)。周囲の柵と組み合わせてイノシシの侵入を防ぐ

 滑川市は、獣害が多い中山間地でイノシシの侵入を防ぐグレーチング(溝ぶた)の設置を拡大する。昨年度から始め、被害防止に一定の効果があると判断した。10日の市議会本会議で、脇坂章夫氏の一般質問に黒川茂樹農林課長が答えた。

 グレーチングは、編目状になっている鉄や樹脂製の溝ぶた。ひづめのある動物は、穴に足がはまるため、通るのをためらう。市道沿いにある既存のフェンス柵と組み合わせ、集落を囲むことで侵入を防ぐ。

 市が昨年7月に同市下野の市道に初めて設置したところ、田んぼが荒らされる被害が減ったという。今年8月には同市東福寺野の市道にも整備。いずれも国の補助金を活用した。今後、各町内の要望も加味しながら設置箇所を増やす予定。

 この他、角川真人、開田晃江、大浦豊貴、尾崎照雄の各氏が一般質問した。

 決算特別委員会の委員長を開田氏、副委員長を青山幸生氏がそれぞれ務めることを決めた。

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