一時の絶不調から脱し、強豪としての姿を取り戻しつつあるオランダ代表。
今月のEURO予選にも2連勝するなか、存在感を見せているのが32歳になったライアン・バベルだ。
彼は2017年に実に6年ぶりに代表復帰すると、先発の座を掴むまでになった。
そのバベルの発言が話題になっている。『Voetbal International』によれば、『NOS』のインタビューでこう述べたそう。
ライアン・バベル
「当時はビッグ4の間でバトルがあった。
自分の経験からすると、彼らは全員がナンバーワンになりたがっていた。
奇妙に聞こえるかもしれないけれど、今のほうがよりチームになっていると思う。
今の僕らにエゴがあるとは感じていない。
僕らは全員が他の選手にゴールやパスを与えている。
全体としてであって、はるかに突出した者はいない」
ビッグ4というのは、ヴェスリー・スナイデル、アリアン・ロッベン、ラファエル・ファンデルファールト、ロビン・ファンペルシーのこと。
先日までに全員が現役を引退している。バベルは4人ともが一番になりたがっていたとしつつ、今のチームはエゴが少ないと感じているという。
また、バベルはスペイン相手に敗れた2010年のワールドカップ決勝についても言及。
決定機でGKイケル・カシージャスと対峙したロッベンが倒れて相手を退場にさせるのではなく得点を狙って失敗したと述べた。
ライアン・バベル
「もし彼がそうしていていれば、僕らは残り時間を10人相手に戦って勝っていたかもしれない。
だが、彼は本当に得点したがった。
アリエンはチームのことは考えておらず、ただゴールしたかっただけかもしれない。
そういったことは世界王者になるために必要だった5パーセントを削いだかもしれない」
決勝では出番なしに終わったバベル。ロッベンの利己的なプレーは優勝への可能性を減らすものだったと指摘していたようだ。