ジャイアンツ・ボウチー監督 通算成績が「1995-2019」に

今季限りでの退任を発表しているブルース・ボウチー監督(ジャイアンツ)は、1995年からメジャーリーグの監督を務めているが、ボウチーのように長期にわたって監督を務めていれば、不思議な事態に何度も直面するものである。日本時間9月11日の試合開始前の時点でボウチーの監督としての通算成績が1995勝2019敗となり、話題となっている。

ボウチーは1995年にパドレスの監督に就任し、メジャーリーグの監督としてのキャリアをスタートした。パドレスでは1996年、1998年、2005年、2006年と4度の地区優勝を経験し、1998年にはリーグ優勝を果たしてワールドシリーズにも進出。1996年は最優秀監督賞を受賞した。2007年からは同地区のジャイアンツに移り、2010年と2012年に地区優勝、2014年と2016年にワイルドカードでポストシーズンに進出。2010年、2012年、2014年と1年おきに3度にわたってワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

よって、ボウチーがメジャーリーグの監督を務めた期間は1995年から2019年までの25年間。その期間を表す「1995-2019」と監督としての通算成績を表す「1995-2019」がピッタリ一致し、大きな話題となっているのである。ジャイアンツは日本時間9月11日にパイレーツとの試合が予定されているため、数時間後にはこの一致は解消されてしまうが、珍しい出来事であることに変わりはない。

なお、ボウチーはあと5勝で史上11人目となる監督通算2000勝を達成する。過去の達成者10人はいずれもアメリカ野球殿堂入りを果たしており、ボウチーもいずれ殿堂入りの栄誉に浴することになるだろう。ボウチーは通算勝率5割未満で監督としてのキャリアを終えることが濃厚だが、それも殿堂入りへの障壁とはならない。コニー・マック(通算3731勝3948敗)とバッキー・ハリス(通算2158勝2219敗)は通算勝率が5割を下回っているにもかかわらず、殿堂入りを果たしているからだ。リーグ優勝4回、ワールドシリーズ制覇3回という実績が、ボウチーの殿堂入りを後押しすることになるはずだ。

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