ちゃぶ台やつり下げ電灯、冷蔵庫など大正から昭和50年代までの生活道具を展示する企画展が、川崎市市民ミュージアム(同市中原区)で開かれている。多くが市内で実際に使われていたもので、道具の移り変わりから市民の生活の変遷を考える。12月1日まで。
展示は3部構成。第1章「大正~昭和初期」では、かまどやいろり、茶の間の復元、再現模型を展示。電気やガス、水道などのライフラインはあったものの、まだ多くの人々が食事の用意や掃除洗濯などを手作業で行っていた時代を振り返る。
第2章では「昭和30~50年」を回顧。高度経済成長期を迎え、各家庭に炊飯器や掃除機、洗濯機などの家電が行き渡り、格段に家事に手間がかからなくなった過程をたどる。
第3章は「昔の道具体験コーナー」。過去の企画展でも来館者に人気だったコーナーで、足踏みミシンやつるべ井戸、黒電話、洗濯板とたらいなどに実際に触れて体験してもらう。
また、当時の生活風景を知ってもらうため昭和10~30年代の国内の喜劇映画も上映する。
観覧無料。問い合わせは、同ミュージアム電話044(754)4500。