マクラーレンF1チームは、サマーブレイク明けのF1第13戦ベルギーGPと第14戦イタリアGPの2戦でわずか1ポイントしか獲得できなかった。マネージングディレクターを務めるアンドレアス・ザイドルは第15戦シンガポールGPに向けて、イタリアGPで起きたピットストップのミスを詳細に分析し、体制を立て直すことが必要だと語った。
直近の2戦において、マクラーレンはドライバーとチームのミス、そして信頼性の問題によって多くのポイントを逃してしまった。第8戦フランスGPから第12戦ハンガリーGPまでの5戦連続で合計52ポイントを獲得したものの、ベルギーGPとイタリアGPの2レースでは1ポイントしか獲得できていない。
ベルギーGPでは、マシン2台ともが入賞圏内を走行中にパワーを失った。イタリアGPではランド・ノリスが10位でフィニッシュしたので1ポイントを獲得したが、チームメイトのカルロス・サインツJr.は、タイヤ交換の際にきちんとタイヤが装着されておらず、ピットアウト直後に停止せざるを得なかった。
マクラーレンのマネージングディレクターを務めるアンドレアス・ザイドルは、サインツJr.のトラブルについて、「右のフロントタイヤを交換する際に混乱があり、ホイールが完全に締まっていなかった」と説明した。
「我々は直後にそのことに気づき、マシンを止めなければならなかった」
「残念ながらこういうことは起こり得るのだ。それでも昨年と比べると、チームとしてピットストップなどの点で大きな進歩があったと思う。ポイントを獲得した素晴らしいレースをしたし、優れたピットストップを行ってほかのドライバーたちを追い抜いたのだ」
「だからこの件を持ち帰り、何が起きたのか詳細を分析することが重要だ。そしてリセットして、第15戦シンガポールGPでは直近の2戦より前の調子を取り戻すのだ」
一方で、ルノーはイタリアGPで22ポイントという大量得点を果たした。ダニエル・リカルドが4位、ニコ・ヒュルケンベルグが5位でフィニッシュしたのだ。
「ルノーに追いつくことに関しては、スパとモンツァでは、低ダウンフォースのパッケージによって苦戦した」とザイドルは述べた。
「ルノーが多くのポイントを獲得している一方で、1ポイントしか獲れずにイタリアを離れるのは明らかに期待外れなことだ」
「今チームとして重要なのは、態勢を立て直し、リセットして、ピットストップの際に何が起きたのかを詳細に分析することだ。そしてマシンにさらなるダウンフォースをつけて、我々が競争力を発揮していた状態に戻すのだ」