朝乃山、遠藤に寄り切られ2敗目 秋場所4日目

朝乃山(奥)が遠藤に寄り切られる=両国国技館

■土俵際白星するり 

 大相撲秋場所4日目は11日、東京・両国国技館であり、西前頭2枚目の朝乃山(25)=富山市呉羽町出身、高砂部屋=は小結遠藤(追手風部屋)に寄り切られた。連敗で2勝2敗となった。 

 最後のひと押しが足りなかった。けんか四つの相手に対して立ち合いで右を差し勝った朝乃山は、力強く踏み込み、土俵際まで追い詰めた。だが強引さが災い。ここから瞬時に巻き替えられ、もろ差しを許すと、体を入れ替えられて土俵を割った。

 相撲巧者ぶりを見せつけられ、よほど悔しかったのだろう。取組後の支度部屋では終始険しい表情で言葉少なだった。焦りが出たかとの問いに「かもしれないです」とため息。得意の右四つとしたが、まわしは取れず「左が欲しかった」と悔しがった。

 5日目は横綱鶴竜(井筒部屋)と結びの一番に臨む。初対戦となった先場所はまわしを取れずに完敗。立ち合いで強く当たって右四つに持ち込めば初金星も見えてくる。「前に出て自分の相撲を取りきるだけ」と朝乃山。今場所も安定感が光る一人横綱に真正面からぶつかりにいく。 (社会部・久保智洋)

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