北陸3県の景況感、3四半期連続悪化 7~9月

 北陸財務局が11日発表した北陸3県の7~9月期の法人企業景気予測調査によると、全産業の景況判断指数(BSI)は3四半期連続で悪化、前期(4~6月期)のマイナス11.3からマイナス11.7となった。マイナスとなるのも3四半期連続。

 業種別では製造業が海外経済の動向による市場の冷え込みから受注減少などがみられた繊維工業などが下降し、マイナス17.3からマイナス18.5に。非製造業は公共事業の受注増加などがあった建設などが改善し、マイナス7.2からマイナス7.1となった。

 先行きの10~12月期は全産業と非製造業が悪化、製造業は改善する見通し。本年度は経常利益が前年度より減少するものの、売上高や設備投資は上回る見込み。人手不足も続いている。同局は「緩やかに拡大しつつある、との総括判断に沿った内容」とみている。

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