北陸の景気は緩やかに拡大 日銀金沢、6カ月連続

 日銀金沢支店が11日発表した9月の金融経済月報で富山など北陸3県の景気についての全体判断を6カ月連続で「緩やかに拡大している」とした。主要項目の個人消費や生産などの判断も変更はなかった。

 10月の消費税率アップをにらんだ駆け込み需要は、家電販売でエアコンなどの白物以外の商品にも少しずつ広がりがあるものの前回引き上げ時の規模ではないとみる。政府の各種施策もあって大きな反動減につながらないとの声が聞かれ、堅調の住宅投資も今後一服感が広がるとの見方を示した。

 武田吉孝支店長は「先行きの不透明感は一段と強まってはいるものの、現時点では懸念の状況にとどまっており、前向きな循環メカニズムは途切れていないと判断した」と説明した。

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