電鉄富山駅の不思議 富山地鉄全駅探訪2【50代から始めた鉄道趣味】93

※2019年7月撮影

電鉄富山駅が出発駅です。JR富山駅前広場の向かって右(東)側に電鉄富山駅ビル「エスタ」があります。JR富山駅からいったん外に出ることになりますが雨天でも、通路には上屋があって余程の暴風雨以外、傘は必要ありません。

※2017年12月撮影

電鉄富山駅ビル「エスタ」のエスカレーターを上がると奥に電鉄富山駅があります。左手にロッテリア、右手はドトールです。

このロッテリアには喫煙セクションがあるので何度か利用させてもらっています。2019年7月にも昼食を兼ねて使わせてもらいましたが、ちょうど北陸エリアの梅雨明けが発表されたタイミングで外気温は35度近くあったんじゃないかと思われます。

スーツのサラリーマンが気の毒なほど汗まみれで喫煙ルームに逃げ込んできます。店側の気遣いなのでしょうか、子供たちのいるスペースよりも狭いこともありますが、明らかに低い設定温度でした。スモーキングルームに設置された温度計の針は20度を切りそうな勢い。カジュアルなTシャツの筆者は凍えてしまったほどでした。

※2019年7月撮影

改札口。ICカード用自動改札もあります。ICカードを使うと運賃が10%割引になると言うコトですが使えるICカードが限定されていて筆者の持っているSuicaは使用不可でした。故に実際に試すことはできませんでした。

右手前に待合室があって、その中には駅そば店も入っています。これは嬉しいサービスです。

※2019年7月撮影

ホームは頭端式で3面4線、右(南)から1番線、2番線は3番線と島式ホームになっています。

※2019年7月撮影

左(北)に4番線ホーム。この4本に、本線(宇奈月温泉方面)、立山線(立山方面)、不二越・上滝線(岩峅寺方面)からの列車が発着します。

※2019年7月撮影

実は、電鉄富山に来て不思議だったのが、発着する電車が右の線路を進んで行くのが見えて、まるで1-4番線をランダムに使っているかの様だったことです。鉄道は原則左側通行でしょ?

例えば、2番ホームから出発した電鉄黒部行電車は右側の線路を進んでいってしまうのです。ちなみに駅から見ている限り、ずーっと右側を行く様に見えたのです。

※2018年2月撮影

考えれば簡単なコトだったのですが、電鉄富山駅に到着する前面展望を撮ってこの謎が解けました。まず駅にアプローチする前は原則に従って左側を進んできます。ここにシザーズ・クロッシングがあって駅側には二手のどちらにも行けます。駅を発車した電車もここで原則通りの左側に入れます。

※2018年2月撮影

この時に乗っていた電車は右の線路を進みました。

※2018年2月撮影

その先に更にシザーズ・クロッシングがありますが、左手前から来ている線は車両が入線できる行き止まりの側線です。つまり普通のポイントと同じで、3・4番線の発着が可能なのです。

※2018年2月撮影

最初のシザーズ・クロッシングで左に行った線路も同様に1・2番線で発着できるのです。凄く複雑な発着予定表と操作・指示が必要な気もしますが、富山地方鉄道の長い歴史で培われたものなのでしょう。

駅側から見た1・2番線の先にもシザーズ・クロッシングと待機用の側線があります。

※2019年7月撮影

では、レンタカーで稲荷町駅に移動します。あ、それから、もちろん富山地方鉄道が舞台になった映画”RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ”を観ていますから、時々映画に登場した駅やそのシーンについて言及します。映画を観ていない方には分かり難いと思います。是非、映画”RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ”をご覧ください。美しい鉄道車両の走行シーンや駅のカットが満載です!

(写真・記事/住田至朗)

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