横浜市の花博開催承認 AIPH 27年、他に候補なく

横浜市役所

 横浜市が国際園芸家協会(AIPH)に申請した、2027年の国際園芸博覧会(花博)開催が承認された。同年の花博開催に手を挙げた都市は他になかった。今後、閣議決定を経て、政府が博覧会国際事務局(BIE)に申請。承認されれば、早くて21年以降に正式に決まる。

 市は国家的プロジェクトとなるA1クラスの国際園芸博覧会を目指す。実現すれば、国内では1990年に大阪で行われた「国際花と緑の博覧会(花の万博)」に続く2例目となる。

 市は、15年に米軍から返還された旧上瀬谷通信施設(旭・瀬谷区、242ヘクタール)を会場に、27年3~9月に開催することを想定。「花」「緑」「農」「食」「大地」「交流」をキーワードに、先端技術の展示や園芸空間の創出といった構想を練る。期間中、来場者1500万人以上を目標に掲げている。

 小林一美副市長が今月9日、中国・北京市で開かれたAIPHの年次総会に出席して申請した。12日には北京の花博会場で、農林水産省と国土交通省主催の「ジャパンデー・フェスティバル」が開かれ、市からは渡辺巧教副市長と横山正人議長が出席し、横浜開催をアピールした。渡辺副市長はAIPHが承認したことに謝意を示し、「(開催に向け)関係者とともにしっかり取り組む」と決意を述べた。

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