等々力競技場に決定 英国パラ代表受け入れ施設 川崎

東京五輪、パラリンピックで英国代表が使用する川崎市等々力陸上競技場。5月には代表チームと市内の高校生の交流事業も行われた

 2020年の東京パラリンピックの事前キャンプで英国チームが使用する川崎市内の施設が、正式決定した。英国パラリンピック委員会が、予定していた3施設のうち、屋内施設のカルッツかわさき(川崎区)、球技場の富士通スタジアム川崎(同)の使用見送りを12日までに表明。これにより、等々力陸上競技場(中原区)が唯一の受け入れ施設となった。

 市オリンピックパラリンピック推進室によると、カルッツかわさきと富士通スタジアム川崎を使用予定だった競技については、「主に自国内でトレーニングを行い、来日後はホテルで時差調整や気候順応を図ることにした」と説明があったという。

 市は昨年5月、横浜市、慶応大とともに、同委と覚書を締結。カルッツかわさきではバドミントン、ボッチャ、ゴールボール、卓球、富士通スタジアム川崎では5人制サッカー(ブラインドサッカー)での使用に向け協議を進めてきた。

 一方、今年4月に利用契約を結んでいる等々力陸上競技場では、陸上チームが20年8月15日~9月2日に使用。五輪でも同7月10日~8月5日まで陸上とサッカー、7人制ラグビーの代表を受け入れる。

 市オリンピック・パラリンピック推進室の担当者は「2施設はパラスポーツ推進に向け有意義と考えていただけに残念。等々力では市民との交流も検討しながら、地域全体で盛り上がるような仕掛けを考えていきたい」と話している。

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