棟方ファンの漫画家ヤマザキマリさん 文化のエネルギー感じる 14日の講演前に市役所へ

田中市長(右)から南砺の説明を聞くヤマザキさん

 14日に福光美術館で板画家の棟方志功について講演する漫画家、ヤマザキマリさんが12日、南砺市役所福野庁舎を訪れた。多数の文化財が残り「小さな世界文化都市」を掲げる南砺について、「エネルギーを感じる」と印象を語った。

 ヤマザキさんは漫画「テルマエ・ロマエ」などの著者として知られ、母の影響で長年にわたる棟方のファンでもある。市棟方志功まちづくり協議会(水口秀治会長)が13日から15日まで開催する「棟方まつり」の記念講演のため、南砺を訪れた。

 田中幹夫市長から、市の文化事業や福光美術館に小中学生を招待していることなどについて説明を受けた。住まいがあるイタリアには遺跡などの文化財が市民に身近な存在としてあるとし「興味を持った人だけが足を運ぶのでは疎遠になってしまう。子どもの頃から文化財が当たり前にある環境がとても大切」と述べた。

 ヤマザキさんの講演は午後1時からで、入場無料。聞き手は市棟方志功まちづくり協議会相談役で棟方志功の孫、石井頼子さん(東京)が務める。まつりは北日本新聞社後援。

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