事業承継支援で協定 高岡商議所と北陸税理士会

協定書を交わす荻原専務理事(右)と中野支部長=高岡商工ビル

 高岡商工会議所と北陸税理士会高岡支部は12日、中小企業や小規模事業者の事業承継を連携してサポートする協定を結んだ。商議所の会員ネットワークと専門知識を持つ税理士会の双方の強みを生かし、経営者にノウハウを伝える。

 セミナーや相談会を合同で開催するほか、事業承継支援サイト「担い手探しナビ」の登録を促す。

 高岡商工ビルで調印式があり、高岡商議所の荻原隆夫専務理事は「事業の引き継ぎを早めに考えるきっかけをつくりたい」、北陸税理士会高岡支部の中野岳支部長は「個人事業主向けの優遇税制や各種支援制度を紹介したい」と話した。

 高岡商議所が昨年末に実施した会員企業アンケートでは、4割が事業承継について「何もしていない」と回答。経営者の高齢化が進む中、準備の遅れが課題になっている。

 協定締結後初の事業として10月31日に事業承継のポイントや事例を紹介するセミナーを商工ビルで開く。

© 株式会社北日本新聞社