TikTokで心肺蘇生ダンス 再生51万回 日赤神奈川県支部

動画投稿SNS「ティックトック」で公開されている日赤県支部の心肺蘇生を表現したダンス

 日本赤十字社県支部(横浜市中区)の職員たちのダンスが、10代や20代の若者に人気の動画SNS「ティックトック(TikTok)」上で話題になり、再生回数が51万回を超えた。担当者は「ここまで反響があるとは…」と驚いている。

 若年層への心肺蘇生法(CPR)の認知度向上を目指し、日赤とティックトックなどが立ち上げたプロジェクトの一環。人気グループ「EXILE(エグザイル)」でパフォーマーを務めたUSAさんが振り付けを担当し、意識の確認や心臓マッサージなどCPRの重要な動作を表現した。

 10日に公開したのは約15秒の動画。管理職から若手までの27人が赤とねずみ色のそろいのユニホーム姿でBGMに合わせて息の合ったダンスを披露する。心臓マッサージの場面は1分間に100~120回とされる正しいリズムと同じという。

 練習期間は2週間程度で、30分の昼休み時間を活用して撮影した。自身も参加した県支部企画課の笹子敦さん(50)は「帰宅してからの『闇練』の成果が出せた。若い人たちが心肺蘇生に関心を持つきっかけになれば」と期待する。

 13日現在で「いいね」は2万件を超え、「かわいすぎだろw」「誰1人肘曲げていないあたりさすがプロ」「やっぱり本業は違いますわ」などといった好意的なコメントが寄せられている。

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