石木ダム地権者と知事面会 佐世保市長同席せず

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業で、中村法道知事が反対地権者と約5年ぶりに面会することについて、朝長則男市長は13日、同席する考えがないことを明らかにした。
 市議会一般質問で小田徳顕議員(共産)に答えた。
 石木ダムを巡っては、県収用委員会が5月、地権者13世帯の未買収地約12万平方メートルの明け渡しを求める裁決を出した。県と佐世保市が土地の権利を取得する時期となっている19日に中村知事は県庁で地権者と面会する予定。
 小田議員は「共同事業者として同席するべきではないか」とただし、朝長市長は「土地収用は県が全権的に行っている。今回は用地の取得に関する面談と聞いている。双方にとってよりよい形に進むことを願っているが、私が同席するものではない」と述べた。

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