大相撲秋場所7日目は14日、東京・両国国技館であり、西前頭2枚目の朝乃山(25)=富山市呉羽町出身、高砂部屋=は西前頭5枚目の竜電(高田川部屋)を一気に攻め、寄り切って5勝2敗とした。
朝乃山は立ち合いに低く踏み込んで左前まわしを取ると、右を差して万全の体勢で寄り切った。「たまたま左まわしが取れ、勝負だと思って前に出た。いい流れだった」。支度部屋では、落ち着き払った様子で取組を振り返った。
立ち合いで鋭く踏み込んで左まわしを取り、一気に勝負を決めるのは、初日の関脇御嶽海戦、2日目の大関栃ノ心戦と同じ。「失敗することもある」と言うが、自信のあるスタイルになりつつある。
前日までに横綱、大関、関脇との対戦を終えて4勝2敗。今場所初めてとなる番付が下位の力士との対戦だったが、緩みを見せない圧倒ぶりだ。
7戦全勝でトップを走るのは平幕隠岐の海(八角部屋)。同じ高砂一門で「援護もしていきたい」としながら、「(自ら)追い掛けていきたい。自分の相撲を取れているので、自信を持っていく」と意気込んだ。
8日目の15日は、西前頭筆頭の碧山(春日野部屋)と対戦する。(東京支社・楠浩介)