【MLB】イチロー氏の英語スピーチに米ファン感動 絶賛の声続々「号泣している」

「フランチャイズ・アチーブメント賞」の授賞式で英語でスピーチしたイチロー氏【写真:AP】

本拠地でのセレモニーで約5分間のスピーチ、ファンに感謝「受け入れてくれた」

 マリナーズは14日(日本時間15日)、球団に貢献し、大きな功績を残した人物に贈られる「フランチャイズ・アチーブメント賞」の授賞式を行い、会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が表彰された。公の場ではほとんど聞くことのできないイチロー氏の英語での約5分間のスピーチにファンは感動。これまでのキャリアを称える声が続々と上がっている。

 イチロー氏はすべて英語で行ったスピーチで「2001年に私がシアトルに来た時、それまで、日本から来た野手は誰もいませんでした。皆さんが見たのは、27歳の、小柄で、細い、無名の選手でした。皆さんが私を受け入れない理由は多くありました。しかし、大きな心で私を受け入れてくれました」とシアトルのファンに感謝。さらに、「私が知っている最も素晴らしい選手たちと共に、または、そのような選手たちを相手にプレーできたことは、大きな誇りです」と自身と同じメジャーリーガーへの敬意も示した。

 冒頭では「ディー(ゴードン)、雄星(菊池)、今夜は泣くなよ」とジョークを飛ばし、終盤では現役選手たちに「プロフェッショナル」の意味を解くなど、イチロー氏らしさも全開。最後は「Now, let’s play baseball!(それでは、野球を始めましょう!)」と締めくくり、ファンから喝采を浴びた。

「あなたを愛し、尊敬しています」「君はレジェンド」

 マリナーズは公式ツイッターで「今夜は、これまでの最高の選手の一人を祝っています。イチロー・スズキが試合前の式典で観衆にスピーチをした」と説明を添えて約5分間のスピーチの動画を公開。ファンからはイチロー氏を称える声が殺到した。

「アイ・ラブ・ユー、イチロー」

「あなたのプレーを見ることできたのは、私の誇りです」

「イチロー、あなたがプレーした場所だけでなく、アメリカ全土のMLBファンが、あなたを愛し、尊敬しています。あなたは、いつもみんながお手本にするような選手でした。”アリガトウ”」

「だれかティッシュペーパーを持ってきて」

「だから、野球が大好き」

「僕は今、号泣しているよ」

「今まで何度も『イチローが英語を話す』で検索したことがあるけど、何も出てこなかった。これは素晴らしい。殿堂入りの時が楽しみだ」

「イチロー、野球のために尽くしてくれてありがとう。あなたは、シアトルにとってのギフトです」

「あなたは最高!」

「君はレジェンドだ」

「次はクーパースタウンで、だね」

「レジェンド」

「アメージング」

「イチローには対してはリスペクトしかない」

 イチロー氏は日本で9年、アメリカで19年、計28年間の現役生活を送り、メジャーで通算3089安打、日米通算では“世界一”の通算4367安打をマーク。今年3月21日の東京ドームでのアスレチックス戦を最後に現役を引退した。(Full-Count編集部)

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