氷見市阿尾の榊葉乎布(さかきばおふ)神社の秋季例大祭が15日、同神社などであり、22年ぶりにみこしが復活し、法被姿の住民らが地区内を練り回して令和への改元を盛大に祝った。
祭りは毎年9月15日に開かれる。例年は青年団が中心となり、結婚などの祝い事があった家などで獅子舞を披露している。みこしは大きな祝い事があったときに巡行し、同神社の社殿を再建した1997年以降は行っていなかった。今回は改元の年にちなみ、新時代を住民たちと一緒に祝おうと、同神社奉賛会(松原博之会長)が巡行を決めた。
奉賛会や青年団から例年の3倍にあたる約120人が参加した。同神社で関係者がお払いを受け、玉串ををささげた。出発前に松原会長が「新しい時代になり、地域に住む人々が健康で安全に幸多く過ごせることを願い、みこしを練りましょう」とあいさつした。
16人ほどでみこしを担ぐと、伊勢音頭に合わせながら境内にある急坂を息を合わせて慎重に下り、出発した。一行は笛や太鼓の音色を響かせながら地区内を巡行し、獅子舞などを披露した。