滑川東部小校区パトロール隊結成 子ども見守る青パト導入

パトロール出発前に、青パトの回りに集まる友田さん(左端)らメンバー

 滑川市東部小学校区に住む民生委員らが「東部っ子パトロール隊」を結成し、子どもを見守る青色回転灯パトロール車(青パト)を導入した。悲惨な事件事故が全国で相次いでいるため、メンバーが一昨年から資金を集め、隊長の友田幸雄さん(75)が自家用車を提供するなど、住民有志が独自に準備を進めて実現した。 (滑川支局長・小幡雄也)

 友田さんは東部小校区の滑川市中野島に住んでおり、9年間、民生委員児童委員を務めている。交差点などで児童の安全を確保する見守り隊に加え、校区全域を見回る青パトで安全を強化しようと考えた。民生委員や地区の仲間に声を掛け、36人のメンバーを集めた。

 みんなで地元企業を回って資金面で協力を取り付け、回転灯の代金や保険料などを賄った。車の資金が不足していたため、友田さんが自身の車を寄付した。

 今月から青パトの運用を始め、毎日3人ずつで担当を回し、車で巡回している。同市曲渕の浜加積地区福祉センターを発着点に、通学路の約20キロ余りを下校時間帯に合わせ、1時間ほどかけて回る。友田さんは「地域の宝である子どもたちを守りたい一心で始めた。毎日続けることで、事件や事故の抑止力になればいい」と話している。

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