射水市ひきこもりの支援拡充 専用相談窓口を検討

 射水市はひきこもりの人やその家族の支援充実を図るため、専用の相談窓口の開設に向けた検討を進める。本年度、市や市社会福祉協議会などと共に情報共有を行う連絡会を設立。その中で支援の在り方を検討している。板山浩一福祉保健部長が石黒善隆氏の代表質問に答えた。

 市内ではひきこもりの人の数など実態は不明だが、市が民生委員・児童委員を対象に実施した調査によると回答者179人のうち3割が活動を通じてひきこもりの若年・中高年の存在を把握していることが分かった。5月に発足した市ひきこもり支援推進連絡会は市内の関係部局などに加え、障害者施設、引きこもり支援に取り組むNPO法人、高岡厚生センター射水支所などで構成。これまでに4度の会合を開いた。

 引きこもりに関する市の相談窓口は本人の年齢などに応じて教育委員会や地域福祉課、社会福祉課に分かれている。引きこもりは誰にでも起こりうる上、長期に及ぶケースもあり早期支援が必要とされる。市は当事者の年齢にかかわらず気軽に相談できる専門窓口の必要性を認識しており、窓口の在り方や設置場所を連絡会で検討していく方針。

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