韓国人客減で9500万円 長崎県議会、一般会計補正予算案を追加上程

 長崎県議会の議会運営委員会は17日、日韓関係の悪化に伴い韓国人観光客が急減している対馬市の観光誘客対策として、約9500万円の一般会計補正予算案を18日の本会議に追加上程することを申し合わせた。
 県が追加する補正予算案の内訳は▽国境離島新法を活用した「しま旅旅行商品」の開発や誘客プロモーション推進(約3100万円)▽宿泊料金割引キャンペーンの実施(約5800万円)▽香港、台湾などからの誘客に向けた旅行商品の開発支援など(約600万円)。
 財政課によると、しま旅旅行商品は団体客をメインとした滞在型観光の推進が狙い。宿泊料金割引は個人客向けで、約1万人の利用者を想定。11月~来年3月の期間中、1泊当たり3千円を割り引く。香港、台湾などからの誘客は福岡から対馬に入るルートや、釜山経由で対馬に入る外国人などを想定している。
 このほか、ローマ法王の来県に合わせ、法王が訪問する施設や長崎空港の周辺などで一定期間、小型無人機の飛行を禁止する条例案と、道交法施行令の一部改正に伴い、運転免許に関する手数料を改定する条例案も追加上程する。

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