勇壮神輿 街中に熱気 伊勢原大神宮例大祭

街中を勇壮に練り歩く神輿=16日、伊勢原市伊勢原3丁目

 伊勢原大神宮(神奈川県伊勢原市伊勢原3丁目)の例大祭が15、16の両日、開かれた。15日の宵宮(よいみや)祭に続き、16日は神輿渡御(みこしとぎょ)や餅まきなどが行われ、街中を熱気で包んだ。周辺の商店街に太鼓の音が響く中、神職や氏子が五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。

 16日は神事の後、氏子や地元の子どもたちが4基の神輿を担いで神社を出発。「よいしょ、よいしょ」と威勢のいい掛け声を上げ、市立伊勢原小学校まで約1キロを練り歩いた。「伊勢原手作り甲冑(かっちゅう)隊」も列に加わった。

 昨年に続いて子ども神輿に参加した伊勢原小2年生(8)は「重かった。神輿を担ぐと、お祭りの楽しい気持ちになる」と笑顔を見せた。

 同神社の神輿を担いだ同市東大竹の堀田和江さんも「歴史のある神社なので参加できて光栄」とうれしそう。境内では太鼓演奏やキッズダンスも披露された。

 同神社は江戸時代初期、一帯を開墾した山田曾右衛門が故郷の伊勢の神宮の祭神を勧請、創建したとされる。神社の祭神に由来し、「伊勢原」の地名が生まれたと伝わる。

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