戸田恵梨香、「この変な人と一緒にやりたいと思った」と染谷との共演の決め手を語る。

日本映画界を代表する豪華俳優陣が家族を演じる映画『最初の晩餐』が11月1日に公開される。その完成披露上映会が9月15日、東京の新宿バルト9で行われ、主演の染谷将太、共演の戸田恵梨香、斉藤由貴、永瀬正敏、常盤司郎監督が参加した。

染谷演じる麟太郎の姉・美也子役の戸田は「台本をもらったタイミングが、私自身が家族のことについて考えていた時。台本を読んだときに、作品を通して『家族とは?』という答えについて考えたいと思った」と縁を感じたよう。

染谷との共演の決め手を「この変な人と一緒にやりたいと思った」とユーモア交じりに喜び「染谷君はよくわからない人。流すのが上手だし、ボソッということが意外と核心を突いていたりする。見ていて面白い人です」と個性にゾッコン。それに染谷は「そんなに変じゃないですよ?わりと大丈夫ですよ?」と自ら訂正していた。

映画の内容にちなんで「家族の思い出の味」を聞かれた染谷は「二つある」といい「子供の頃に母親が唐揚げを揚げようとしたら油が爆発したこと。それをヘラヘラ笑いながら見ていた自分も、目玉焼きを焼こうとしたら爆発したこと」とワイルドな思い出を明かし「味の思い出ではないですね…」と笑わせた。

戸田の思い出の味は「餃子」で「戸田家は毎週土曜日に家族で餃子を作りました。『また餃子!?』とイヤだったけれど、父が『みんなで餃子を作るん、楽しいやろ?』と言ったときに、父がその時間を大切にしているんだと初めて気づいて、それから餃子が愛おしくなった」とシミジミ。劇中では斉藤と餃子を作るシーンがあるが「餃子を静かに包んでいるだけで、色々な思いが湧き上がってきました」と特別な思いを抱いていた。

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