ぶらり寄り道  「慶雲館」 明治時代に建てられた、 荘厳美麗な長浜の迎賓館

長浜鉄道スクエアの向かいにある「慶雲館」は、早春の風物詩“長浜盆梅展”の会場として有名です。長浜の豪商であり、琵琶湖の汽船業を興した浅見又蔵氏が、明治20年の明治天皇皇后行幸啓に合わせ、自らが所有していた大通寺別殿の跡地に私財を投じて建設しました。「慶雲館」という名称は、時の内閣総理大臣・伊藤博文によって命名されたとのこと。

約2000坪にも及ぶ広大な敷地内では、総檜造り2階建ての純和風建築物と近代日本庭園の傑作と称される優美な日本庭園(平成18年国名勝指定)が、気品あふれる調和をかもし出しています。

行在所の役目を果たした後も、浅見氏の別邸としてだけでなく、長浜の迎賓館として使われ、昭和11年に当時の長浜町に寄付されました。平成16年、観光施設として整備され、一般公開されています。

2階には明治天皇皇后両陛下のための玉座が設けられています。琵琶湖と伊吹山が一望できる素晴らしい眺めを明治の時代、両陛下も眺められたのでは。

巨大な大灯篭、松尾芭蕉の日本一大きな句碑など見所が満載。美しい庭園を見渡せる和の空間で心安らぐひとときを。


慶雲館

滋賀県長浜市港町2-5

第64回長浜盆梅展の開催予定

■平成27年1月10日(土)~3月10日(火)

■開館時間/9:00~17:00

■入場料/大人500円、小中学生200円

通常開館

■開館時期/平成27年3月21日~12月6日
(開館期間中は無休)

■開館時間/9:30~17:00

■入場料/大人300円、小中学生150円

■お問合せ先/公益社団法人長浜観光協会

       TEL:0749-65-6521

■情報誌「自悠時間」2014年12月掲載

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