BBQ食材、ロボットが出前 西友と楽天、横須賀で開始へ

公園内を自動運転で走行するロボット=横須賀市平成町のうみかぜ公園

 バーベキューやピクニックを楽しむ公園利用者を対象に、自動走行ロボット(UGV)が隣接するスーパーマーケットから食材などを配送するサービスが21日から、横須賀市平成町の「うみかぜ公園」で始まる。共同実施する楽天と西友によると、UGVの一般利用者向けの商用配送サービスは全国初。

 利用者は「西友リヴィンよこすか店」が扱う400の商品の中から必要な物を、スマートフォンの専用アプリで注文。UGVは公園内の規定ルートを回り、設定された6カ所の受け取り地点まで商品を運ぶ。スマホに送られる暗証番号をUGVに入力すれば、商品ボックスが開き、受け取れる仕組みだ。UGVは高さ1メートル60センチで最大積載量は50キロ。配送時の速度は時速約5キロ。

 両社は9月末まで、公園沖合の猿島で、ドローンを活用した配送サービスの実証実験も行っている。2つのサービスで運用ノウハウを蓄積し、市内の谷戸地域などに日用品を配達することを将来の目標に掲げている。いずれもスマートモビリティ(賢い移動運搬手段)を活用して社会課題の解決を目指す、市の「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」の一環。

 UGVでの配送料は300円。10月27日までの土・日曜に実施し、一日最大6回、計12件の配送を予定している。雨天時は中止。

 詳しくは楽天ドローンのホームページ(https://drone.rakuten.co.jp)。

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