豚コレラ防疫、対策確認 県が官民緊急会議

 韓国でのアフリカ豚コレラ発生や、国内での豚コレラの感染拡大を受け、県は19日、緊急の防疫会議を県庁で開いた。県内の養豚業者やJA、自治体職員など70人が参加し、各地での発生状況や対策を確認した。
 畜産新生推進局の花田広局長はあいさつで「どちらの家畜伝染病も本県経済に大きな悪影響を与える。県内で発生させないことが重要」と訴えた。
 家畜防疫対策課の職員が、本県との直行便が就航する韓国で17日、致死率の高いアフリカ豚コレラが確認されたことを説明。また、岐阜、愛知県など6県の養豚場などで別の伝染病である豚コレラが44事例発生していることにも触れ、「侵入リスクが非常に高まっている」と警告した。
 今後の対策として、「ウイルスに感染した野生動物の農場への侵入を防ぐ柵の設置が急務」と、設置費用の半額を国が助成する支援策を紹介。
 会場からは「秋季キャンプシーズンに人の出入りが多くなり、ウイルスが侵入しないか不安」などの意見が出た。

© 株式会社宮崎日日新聞社