土のう袋3200個を支援 伊勢原市、千葉・市原市に

土のう袋やロープを運ぶ伊勢原市の職員ら=18日、千葉県の市原市中央消防署(伊勢原市提供)

 伊勢原市は19日までに、台風15号で大きな被害を受けた千葉県市原市に支援物資を送った。同県内に災害時協定を結んでいる市町村はないが、大規模停電が続き、住宅損壊などの被害が多数出ていることから、伊勢原市が独自に同県内の各自治体に状況などを確認。市原市から物資の要請を受けたため、支援に乗り出した。

 伊勢原市によると、送ったのは、被害を受けた住宅の屋根にかぶせるブルーシート固定用の土のう袋3200個と、ブルーシートや風で傾いた看板などを固定するロープ10巻(計1500メートル)。市危機管理課職員3人が18日にワゴン車に積み、市原市中央消防署まで運び込んだ。

 伊勢原市によると、市原市内では18日現在、約4300戸が停電。住宅約千軒に屋根損壊などの被害が出たほか、一部道路の通行止めが続いているという。

 現地に物資を搬送した伊勢原市企画部の大山剛危機管理担当部長は「これまで関わりのなかった市だが、こういう時はお互い様。今後も被害認定調査などの支援をさせていただければ」と話した。必要な支援物資の確認を指示したという高山松太郎市長は「支援を行うとともに被災状況をよく確認し、今後の防災行政に役立ててほしい」とコメントした。

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