令和元年に買いたいお土産!宮内庁御用達5選

2019年5月1日「令和」という新たな元号を迎えた日本。そのニュースは世界でも大きく伝えられ、新天皇と新皇后と日本という国が改めて注目されました。そこで今回は、令和元年にふさわしく、最も旬で格式の高いお土産として「宮内庁御用達」の品々をご紹介します。

そもそも宮内庁って何?

「宮内庁(くないちょう)」とは、分かりやすく言えば、皇室関係の国家事務や、天皇の国事行為に関する事務を司る役所です。その歴史は古く、今から1300年以上前の文武(もんむ)天皇の時代に類似組織があったとみられます。

その後、「宮内省」「宮内府」を経て現在の「宮内庁」という名称になったのは1949年のこと。2001年からは日本の国家機関である内閣府に属しています。

「宮内庁御用達(ごようたし)」とは、宮内庁で扱う品々を納入する業者だけが名乗れる「肩書き」をさします。かつては国が定める制度でしたが、現在は廃止。制度が無くなった今も、宮内庁から厚い信頼を受ける確かな技術をもつ業者が「宮内庁御用達」を名乗り、優れた製品をつくり続けています。

1. コロンバンの洋菓子

洋菓子の代名詞「ショートケーキ」を生んだ「コロンバン」。創業者の門倉國輝は1924年、東京・大森に日本初の本格的フランス菓子店「コロンバン商店」をオープン。創業当時から洋菓子業界で唯一の「宮内省(現宮内庁)御用達」となり、今に至っています。

現在は東京・原宿に本店を構え、2019年には特選パウンドケーキ「國輝」が「モンドセレクション最高金賞」を受賞。コロンバンでは2009年以降4回目となる最高金賞です。素材への想いから無農薬野菜の栽培や養蜂事業も展開し、手づくりにこだわったお菓子づくりに取り組んでいます。商品には、グルテンフリークッキーなどもあります。

2. 珠屋小林珈琲のコーヒー

1937年に東京・京橋で創業した「珠屋小林珈琲」。1952年「宮内庁御用達」に指定されて以来、宮中晩餐会や春と秋に開催される園遊会で振舞われるコーヒー豆を、コーヒー業界では唯一現在も納めています。

「珠屋小林珈琲」のコーヒーは、厳選された上質の生豆から、入念な焙煎と徹底した鮮度管理のもとで創り上げる極上コーヒー。焙煎後の香りとコクを保つためつくり置きは一切していません。中でも、宮内庁に納めているブレンドに最も近い味「ロイヤルブレンド200グラム(1,242円(税込))」は、絶品で豊かな香りとまろやかな深みのある味が特長です。

3. 宮本商行の銀製品

1880年創業の宮本商行は、銀製品の専門店です。925/1000以上の純度をもつ銀製品は、宮内庁御用達の品として迎賓館の晩餐会などで使われてきました。

伝統を受け継ぐ精緻な加工技術で、ひとつひとつ手づくりされた商品には、カトラリーはもちろん、小物やアクセサリー、ベビー用品などの品ぞろえもあります。なかでも「イニシャル入り商品」は特別感がありますね。

国内はもちろん、国境を越えて愛される宮本商行の銀製品は「日本のお土産」としておすすめです。

4. 山田平安堂の漆器

1919年「山田漆器店」の名前で東京・日本橋にて創業。現在の「山田平安堂」は、創業者が修行を積んだ京都にちなんで後に改められた社名です。その後「若い人にも漆器の魅力を広めたい」という3代目の思いから東京・代官山に移転。

漆器専門店として90年にわたり「宮内庁御用達」の名誉とともに、伝統を大切にしながら現代に合った新しい漆器を提案しつづけています。アクセサリーケースやスマホケースに「金魚」「花火」などの風物詩が描かれた「季節限定商品」はオリジナリティに富んでいますよ。

5. 山本長左の九谷焼

日本の染付のはじまりと言われる藍九谷(あいくたに)または藍古九谷(あいこくたに)を再現したことで有名な「山本長左(ちょうざ)」。宮内庁御用達窯として、平成天皇の即位の礼では「饗宴の儀」で使用する食器を手掛けました。今ではあまり使われない「型打ち」と呼ばれる伝統技法の器は、形状も独特な上に、薄くて軽量。落ち着きのある藍色は飽きがきません。

「器はあくまで脇役、使ってこそ生きてくる」という考えから、サイズ感を意識した「使いやすさ」にこだわっています。「中鉢・宝祥芙蓉手(ちゅうばち・ほうしょうふようて)(21,600円)」などは存在感があり、かつ料理も映えますよ。

「宮内庁御用達」の品々は高額というより、質の高いものです。令和のお土産に、格式の高さでお墨付き「宮内庁御用達」の品を選んではいかがでしょうか。

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

© NTT DOCOMO, INC.