関西最大のロングライドイベント「淡路島ロングライド150」が今年も開催された。
栄えある10回記念大会の模様をお届けする。
text&photo:シシャチョーさこやん photo:鶴身 健
開催日時●2019年9月16日(月・祝)
開催場所●兵庫県淡路島1周・時計回り
主催者●2019淡路島ロングライド150実行委員会
問●
中盤の連続する上りはキツイが、海岸線の平地は絶景パラダイスや~!!
5:45AM、海岸線特有の綺麗な朝焼けに見送られながら、2300人がカテゴリーごとにスタートする。その景観は、言葉では言い尽くせない、是非一度は見てもらいたい美しさだと言える。
スタート直後にいきなりヤシの木が登場し、南国ムードを煽ってくれる。そして、7km地点で目にするのが巨大な観音様「世界平和大観音像」だ。それにしてもデカイな。しかし、ほとんどの参加者は、止まることなくフレッシュな脚で颯爽と駆け抜けていく。写真を撮っているのは、私くらいだ(笑)。
しかし、ハッピーな平地がいつまでも続くことはなく、40km地点から突如として現れる上り坂にあきらめて押して歩くひとが続出。必死の形相でペダルを踏み続けるひともスタッフ用のビブスを着ている私に「あとどれくらいスカ?」と何度も聞いてくる感じだ。もちろん「もうすぐっスよ」とサイクリストあるあるの根拠のない回答で茶を濁す(笑)。そして坂のてっぺんにある「探偵ナイトスクープ」で取り上げられたことで有名になった「なぞのパラダイス」なる名所(?)を通過すると、ご褒美のような平地の海岸線が約10kmに続く。爽快感が半端ない。これが淡路島の魅力なんやろね。しかし2つめの灘AS(59km)から3つめの慶野松原AS(96.8km)までは、もうええっちゅうねんてくらいの上りが待ち受ける(泣)。この中間地点は、まさに修行レベルだが、それさえ乗り越えると残りの50kmは、海岸線を気持ちよく走ることができる。そんなコース設定だ。
エイドの充実度は日本一 !?
エイドステーションは、4箇所設置されているが、地元の食材を使った豊富なメニューがこれでもかというくらい振舞われる。エイドごとの主なメニューは、以下の通り。①豚汁、おにぎり、ミネラルウォーター
②びわゼリー、蒲鉾串揚げ天(淡路島の形)、クロワッサン、カレーパン、バナナ、ミネラルウォーター
③ちょぼ汁、温そうめん、淡路島ヨーグルト、プリン、グリコアミノ酸、ミネラルウォーター
④玉ねぎスープ、ちくわ、塩ゼリー、チューペット、ミネラルウォーター
等々、全メニュー制覇できるひとはいないんじゃないかと思われるほどのおもてなしだ。
非常にリピーターの多いイベントの秘密は?
エイド毎に参加者の話を聞くと、とにかくリピーターの多さに驚かされる。正直なところ、淡路島はいつでも走れるのに、あえてこのイベントに何度も参加する理由は、どこにあるのか?先述したエイドの充実度もそうだが、素晴らしい景観、スタートからゴールまでずうっと励ましてくれる沿道の暖かい声援、そして、次から次へと迫り来る上りに何度も何度も心がポキっと音を立てて折れそうになるのだが、それでも頑張ってゴールした後の達成感、さらに大阪から1時間ちょっとで来れる抜群のアクセス等……それぞれが多くのリピーターを虜にしている理由なのであろう。
最後に参加者にお願いしたいことが……
一部の参加者ではあるが、後方からクルマが来ているにも関わらず、道路の真ん中を走ったり、並走をやめない姿が多く見受けられた。他の公道イベントでも、同様の傾向が見られ、ビギナーでイベント慣れしていないのかもしれないが、お金を払っているからええやんではなく、あくまでも道路を使わせてもらっている意識をもっと持つべきだと思う。10回大会が無事に終わり、次の10年を見据えて、サイクリストのマナー向上を皆で共有していきましょう!!
NTT西日本のアプリ「いまどこ+」を使えば、リアルタイムで友達の位置が分かるだけでなく、機材トラブル時、位置情報を事務局に伝えてメカニックサービスを受けることができる。
も開催中!
今回使用したバッソ・ディアマンテ。エアロを意識したフレーム形状と、オリジナル設計のロープロファイルステムが相俟って独特のルックスを持っている。レース、ロングライドにも使え、さらにちょいワルの雰囲気もいい感じ。
価格:39万8000円(フレームセット・税抜)
問・