インテルで「消えた天才」5名

22日の午前3時45分からキックオフされるミラノ・ダービー。イタリアサッカーの歴史を彩ってきた2クラブが激突する楽しみな試合となる。

それを前に、今回は期待を受けながらインテルに加入したものの大きな挫折を味わってしまった選手たちを特集する。

アドリアーノ

パルマでアドリアン・ムトゥ+中田英寿とのトリデンテを形成し大活躍したアドリアーノ。2001年にインテルに加入するも、フィオレンティーナへのローンを経てパルマに移籍し、その後復帰するというキャリアをたどった。

復帰後はエースとして活躍を見せワールドカップにも出場するも、その後私生活のトラブル、無断欠勤が重なり調子を崩す。さらに鬱病まで患い、結局退団に。その後は様々なクラブに所属するも復活には至らず、現在は貧民街のファヴェーラに住んでいるとか…。

ファビアン・カリーニ

ウルグアイ出身のGKカリーニがどれだけ期待される存在だったか。それはインテルが2004年にファビオ・カンナヴァーロとトレードしてまで獲得したことで明らかだ。

しかしながらフランチェスコ・トルドの前にほとんど出場機会を得られず、貸し出されたカリアリでもサブに甘んじた。2017年に慢性的な腰痛の影響で現役を引退している。

ルーク・カスタイニョス

フェイエノールトで若くしてデビューを果たし、多くのゴールを奪ったカスタイニョス。2011年の夏に300万ユーロで(およそ3.6億円)インテルにやってきた。

練習試合ではゴールを決めて活躍するも、シーズンが始まると徐々に失速。ピッチ上で相手選手と口論したことで出場停止となったり、ハムストリングを痛めたりして、結局6試合にしか出場しなかった。現在は韓国の慶南FCに所属しているが、17試合で3ゴールと今ひとつ。

アンディ・ファンデルメイデ

銃を放つゴールパフォーマンスで知られたアヤックス産のウイング。イブラヒモヴィッチやスナイデル、ファンデルファールトらとともにプレーし、右サイドからの突破力と鋭いクロスが特徴だった。

2003年の夏にインテルへとステップアップするも、セリエAではなかなか結果を出せず…。2シーズンを過ごした後エヴァートンへと移籍したが、プレミアでもサッパリだった。怪我とアルコール依存症に苦しみ、結局その後はほとんどプレーできないままで引退している。

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現在はYoutuberをやったり、ランジェリーワールドカップというセクシー企画の審判をしたり、謎な仕事をするぽっちゃりおじさんになっている(動画左がカリム・レキク、右がファンデルメイデ)。

ケルロン

ボールを頭でリフティングしながら運ぶ「アシカドリブル」で世界を驚かせた彼は、20歳でクルゼイロからインテルに加入。外国人枠の問題もあってキエーヴォにローン移籍したあと、様々なクラブを渡り歩くことになった。

ただ膝の怪我を抱えていたことからプレーする機会は常に乏しく、キャリアアップに失敗した。2012年にはJFLの藤枝MYFCに加入して大きな話題を集めたが、絶対的な存在にはなれず…。

29歳で引退してからはアメリカで生活しており、英語を学びながらブラジル人向けのサッカースクールを開きつつ、大学チームの指導者を目指しているそう。

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