馬場 夢へ第一歩 NBAマーベリックスと契約 恩師ら八村との競演切望

W杯の日本-トルコ戦でボールを狙う馬場(手前)と八村=1日、上海

 富山市出身の馬場雄大(Bリーグ・アルバルク東京)が、BリーグからNBA球団と契約した初の選手となり、八村塁に続いて県出身選手2人目のNBA入りを遂げた。2人にゆかりのある恩師ら県内の関係者は、新たな門出にエールを送り、世界最高峰の舞台で「立山コンビの夢の競演」を切望した。

 八村は6月、ワシントンに本拠地を置くウィザーズからドラフト会議で日本人初の1巡目指名を受け、NBA入りした。馬場は八村から刺激を受けてワールドカップなどで活躍し、後を追うようにしてNBA入りを決めた。

 八村、馬場は富山市奥田中バスケ部のOB。馬場が3年生のとき八村は1年生だった。馬場と同学年でプレーした山本宗宏さん(23)は「雄大はNBAでプレーするという夢を実現した。雄大と塁、同じコートに立つ姿が見たい」と、仲間の快挙を誇った。

 父で元日本代表の敏春さん(64)は18日、渡米する馬場にメールで「成功も失敗も人生の糧になる。元気にやってきなさい」と背中を押したという。「サマーリーグでのプレーが評価され、大きなチャンスを与えてもらった」とした上で、「上でプレーできるかどうかはトレーニングキャンプでの頑張り次第。レベルアップして、来年の五輪や次の時代につなげてほしい」と期待を寄せた。

 奥田中学校時代のコーチ、坂本穣治さん(59)は「すごい話。夢がかなって新たな道が開けた」と喜びつつ、「周囲の支援や支えがあって実現したこと。感謝を持ってプレーしてほしい」と願った。

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