絶景公園で愛誓おう 滑川東福寺野

赤い屋根の時計台の前で開かれた結婚式

 ■2組目の挙式 希望者歓迎

 滑川市の山あいにある東福寺野自然公園で今月、結婚式が開かれた。新郎新婦は標高300メートルの絶景をバックに、新たな人生のスタートを切った。一昨年の夫婦に続く2組目。近年の結婚式は大掛かりではなく、くだけたスタイルが一定の支持を集めていることから、同公園は式場としての利用をアピールし、希望するカップルには積極的に協力するという。 (滑川支局長・小幡雄也)

 式を挙げたのは、滑川市菰原の水橋祐哉さん(22)と楓さん(22)。多くの友人が気軽に参加できる気軽な雰囲気の式を挙げたいと思っていたところ、祐哉さんの母、果晴(みはる)さんが東福寺野自然公園で働いていたことが縁で、同公園を会場に選んだ。

 晴天となった8日、赤い屋根の時計台の前で人前式を行った。2人は園内遊覧車「ぴかトラ号」で入場。親族や知人ら約80人を前に愛を誓った。夕方には、イルミネーションの幻想的な光に包まれたバーベキュー場で披露宴に臨んだ。

 祐哉さんは「普通の式よりわいわいにぎやかな雰囲気でできて、最高の思い出になった」と振り返った。

 参列者からは「私たちもこの公園で式を開きたい」との声も聞かれた。同公園の石坂均館長は「公園には洋風建築もあれば、和の古民家もあり、さまざまなニーズに応えられる。アットホームな式をお望みのカップルにはいい場所だと思うので、希望があればできる限り応えたい」と話す。

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