昨季王者のレッドソックス WS連覇の可能性が完全に消滅

日本時間9月21日、レッドソックスはレイズに延長戦の末、4対5で敗れ、インディアンスが5対2でフィリーズに勝利したため、ワイルドカード獲得の可能性が消滅した。これにより、昨季ワールドシリーズを制したレッドソックスの、ワールドシリーズ連覇の可能性が完全に消滅。メジャーリーグでは、19年連続で前年とは異なるワールドシリーズ王者が誕生することが確定した。

メジャーリーグでは、ワールドシリーズを連覇するチームが長らく誕生していない。ワールドシリーズ連覇を成し遂げたのは、デレク・ジーター、ホルヘ・ポサダ、アンディ・ペティット、マリアーノ・リベラのいわゆる「コア・フォー」を擁し、黄金期を迎えていた1998~2000年(3連覇)のヤンキースが最後である。

1903年にワールドシリーズが開始されてから、延べ14チームがワールドシリーズ連覇を成し遂げてきたが、19年間にわたって連覇するチームが現れないのは史上初。これまでは、1977~78年にヤンキースが連覇したあと、1992~93年にブルージェイズが連覇するまでの「14年間の空白」が歴代最長だった。

なお、19年連続の「連覇なし」は、継続中の記録としては、北米四大プロスポーツ(MLB・NBA・NFL・NHL)のなかで最長となっている。NBAでは2017~18年にゴールデンステート・ウォリアーズがNBAファイナルを連覇し、NHLでも2016~17年にピッツバーグ・ペンギンズがスタンレー・カップを連覇。また、NFLでは2004~05年にニューイングランド・ペイトリオッツが2年連続でスーパーボウルを制覇している。

ヤンキース、アストロズ、ブレーブス、ドジャースの4球団がすでに進出を決めている今年のポストシーズン。ワイルドカード・ゲームからワールドシリーズまで、最大20試合を戦うポストシーズンを制し、ワールドシリーズ王者の座につくのは一体どのチームだろうか。

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