認知症になっても安心して暮らせる神奈川を実現しようと、認知症啓発イベント「世界アルツハイマーデーかながわ」(県主催)が20日、横浜駅東口の新都市プラザで行われた。認知症当事者によるギター演奏や対談、地域の支援団体の紹介、医師によるミニ講座など、多彩な企画を繰り広げ、認知症への理解と当事者への支援を訴えた。
イベントは21日の世界アルツハイマーデーに合わせ、「認知症の人と家族の会県支部」などでつくる実行委員会が共催、運営した。
フォークデュオ「ヒデ2」、フォークユニット「三音」、夫婦デュオ「ひろし&きー坊」など、認知症当事者が活躍する演奏グループが見事な歌声と演奏を披露。認知症になっても好きなことに取り組み、楽しく生きていけることを自らの言葉で語った。また、ソフトボールやマラソンなどスポーツを楽しんでいる当事者の対談も行われ、「認知症になっても楽しむことが大切」「認知症になっても大丈夫」と訴えた。
認知症の当事者3人を約20人の支援者がサポートしてランニングも行い、県庁や山下公園などを巡って市民にアピール。SHIGETAハウスプロジェクト(平塚市)など地域の認知症支援団体の紹介も行った。