松田龍平が「ストレンジャー~上海の芥川龍之介~」で主演。8Kの圧倒的な映像美で1920年代の中国がよみがえる

松田龍平が、12月28・29日にNHKワールド JAPANで放送されるスペシャルドラマ「ストレンジャー~上海の芥川龍之介~」(午前8:10)に主演する。なお、ドラマはNHK BS8K、BS4K、総合でも12月30日の夜(時間未定)で3波同時放送されることが決まっている。

同作は、1921(大正10)年に大阪毎日新聞の特派員として中国・上海を訪れた芥川龍之介の姿を、日本文学の代名詞・芥川の小説世界と、当時の中国の現実を交錯させながら描く。芥川を松田が演じ、映画「十三人の刺客」で第34回日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞したカメラマン・北信康氏を撮影監督に迎え、ほぼ全編を上海で撮影。8Kの圧倒的な映像美で、1920年代の中国がよみがえる。

子どもの頃から「西遊記」などの古典に親しんだ芥川にとって、上海は憧れの理想郷のはずだった。しかし、中国は動乱の最中。清朝を倒した革命は、やがて軍閥の割拠という混乱に至り、西欧諸国や日本が上海の租界をわがもの顔で支配。民衆は壮絶な貧困にあえいでいた。理想と現実のギャップに絶望すら覚えながらも、芥川の知性は巨龍・中国の精神世界へと分け入っていく。

松田は「このたび芥川龍之介を演じることになりました。芥川の人生においてもほんの4カ月の中国放浪記。100年前の上海は芥川にとってどう映ったのか、激動の時代をいく上海を一緒に旅をするような気持ちで見てもらえるのではないかと思います」と話している。

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