民謡の調べ山里包む 五箇山麦屋まつり開幕

しなやかな所作で麦屋節の手踊りを披露する女性

 南砺市の秋を彩る五箇山麦屋まつりが23日、同市下梨(平)の平行政センターで開幕し、素朴な民謡の調べが秋の山里を包んだ。24日まで。

 例年まつりは同市下梨の地主神社境内で行われるが、台風17号の接近に伴い、会場を急きょ行政センターに変更。23、24日両日とも、全ての演目が行政センター体育館で行われる。

 地元の子どもたちによる笠踊りや手踊りに続き、正調「麦屋節」のど自慢コンクールが行われた。ステージの勇ましい武者絵を背景に、地元の「もみじ民謡会」や麦屋節を継承する越中五箇山麦屋節保存会が笠踊りを披露した。

 午後7時からは舞台競演があり、南砺平高校郷土芸能部、越中五箇山民謡保存会、越中五箇山こきりこ唄保存会、越中五箇山麦屋節保存会の順に登場する。

 24日は午後2時から同保存会による民謡披露、同2時20分から踊り講習会、同4時から笠踊りコンクール、同6時半から舞台競演があり、同8時20分から観客も参加する総踊りで締めくくる。

 同まつり実行委主催、北日本新聞社共催。

鮮やかな笠さばきを見せる越中五箇山麦屋節保存会のメンバー=南砺市下梨
こきりこのささら踊りを披露する越中五箇山こきりこ唄保存会のメンバー
五箇山追分節を披露する越中五箇山民謡保存会のメンバー
かわいくお小夜節を踊る女性たち
来場者も一緒になって楽しんだ麦屋節の総踊り
早麦屋節を披露する南砺平高校郷土芸能部の生徒たち

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