〔台風17号〕きのう22日発生の延岡市の突風は「竜巻」 気象台の現地調査結果まとまる(9/23)

台風17号が接近したきのう22日朝に発生した宮崎県延岡市の突風について、福岡管区気象台と宮崎地方気象台は現地調査の結果、この突風が竜巻と認められると発表しました。

きのう22日08:30から08:40にかけて、宮崎県延岡市平原町から桜ヶ丘付近にかけて突風が発生し、道路交通標識の倒壊や住家の瓦のめくれなどの被害が確認されました。
22日から23日にかけて宮崎地方気象台が現地調査を行い、被害や痕跡が帯状に分布していたことなどから、この突風を竜巻と認めました。この突風の強さは風速約50m/sと推定され、日本版改良藤田スケールではJEF1に該当します。
なお、この突風の発生に先立って、延岡市のある宮崎県北部平野部には、22日06:24から竜巻注意情報が発表されていたほか、この突風の発生を受けて、同日09:07に目撃情報に基づく竜巻注意情報が発表されました。

◆用語解説「日本版改良藤田スケール」
竜巻やダウンバーストなどの突風の強さを、建物などの被害状況から簡便に推定する風速の尺度。従来の藤田スケールに代わり、日本の建築物等の被害状況から推定する「日本版改良藤田スケール」が2016年4月から導入され、JEF0からJEF5までの6段階で表される。JEF1は風速39~52m/s(3秒平均)で、木造住宅の屋根ふき材の浮き上がりや剥離、軽自動車の横転や走行中の鉄道車両の転覆、鉄筋の入ったコンクリートブロック塀の倒壊といった被害がみられる。

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