米敏腕記者がツイート「ネクスト・マイコラス」「多くのMLB球団が興味」
西武のザック・ニール投手に「多くのMLB球団」が興味を示していると、米国の敏腕記者が伝えた。これを受けて、米移籍情報サイトはニールの投球の傾向などを紹介。「先発の機会を与えてくれるオファーを優先するかもしれない」と予想している。
ニールについてレポートしたのは、スクープを連発するMLBネットワークの敏腕記者ジョン・ヘイマン氏だ。「元ドジャース、アスレチックスのザック・ニールはネクスト・マイルズ・マイコラスになる可能性がある。西武で11勝1敗、防御率2.96の成績を残しており、多くのMLB球団が興味を示している」。巨人で3年間活躍し、メジャー復帰1年目の昨季、ナ・リーグ最多タイの18勝を挙げたカージナルスのマイルズ・マイコラス投手のようになるかもしれないとツイートした。
これを受けて、米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「ザック・ニールがMLBの関心を引く」とのタイトルでレポート。「NPBで成功したシーズンを送り、元MLB投手のザック・ニールはアメリカの複数球団から関心を集めているようである」と伝えた。
記事では「数年海外でプレーした後の2018年にメジャーリーグの打者を翻弄したマイルズ・マイコラスとニールを比較することについては、ヘイマン記者が寛大なのかもしれないが、かつてマーリンズからドラフト指名を受けた投手がNPBで投げることで新しい鍵を見つけたかもしれないと考えることはできる」と言及。日本でヒントを掴んだ可能性があるというのだ。
ニールは今季16試合に登板して11勝1敗、防御率2.96。18日のオリックス戦では自己最長の8回を無四球無失点で投げ切り、88年に郭泰源が記録した球団外国人投手記録に並ぶ10連勝とした。「MLBトレード・ルーマーズ」は「日本の打者有利な傾向を考慮すれば、日本で防御率2.96は素晴らしい。今年、彼はライオンズで94回1/3しか投げていないが、規定に達していれば、この防御率はパ・リーグ4位となる」と紹介。日本でいかに優秀な投球を見せているかを強調している。
ニールがメジャー復帰を考えるなら…「先発の機会を与えてくれるオファーを優先するかも」
一方で、打たせて取るスタイルのニールの奪三振の少なさについては、9イニングあたりの奪三振数を示す「K/9」の数字を持ち出し、以下のように伝えている。
「30歳のニールはアジアでも継続して奪三振が少ないことにも言及するのが公平だろう。メジャーリーグで2016~2018年に85回2/3でK/9を3.89とした後、右腕はNPBの90回超でたった47奪三振としている。K/9はたった4.49である」
もっとも「しかし、彼は与四球(BB/9が1.43)と本塁打(HR/9が0.76)も少ない」とも指摘。9イニングあたりの与四球数、被本塁打数が少ないことはプラス材料とされており、「もしニールがオフにMLB球団からオファーを受けたら、先発の機会を与えてくれるオファーを優先するかもしれない」ともしている。メジャー31試合登板のうち先発は6試合のみの右腕だが、NPBで結果を残した「先発ローテーション投手」という立場で米国に戻りたがる可能性があるというのだ。
また一人、日本で結果を残した“逆輸入”投手が誕生することになるのだろうか。(Full-Count編集部)