two-man talk ~ザ・マミィ編~ - 自分たちの場所で自分たちのできることをもっと確立させたい

インタビュー前のゆったりトーク

林田:大阪のロフトプラスワンWESTって行ったことあります?

──(笑)ありますよ。今月頭に行きました。

酒井:僕たち来週行くんすよ!

──あ! 「大阪でもネタが見たい」ですね! 雰囲気はこんな感じが近いですね…。(阿佐ヶ谷ロフトAのメインホール内で取材中)

二人:へぇー!!!こんな感じなんすね!

──そうですね。近い感じですね。あと、ステージとお客様との距離も近いですね。

林田:(笑)そんなに近いんですか!!!

酒井:えっ!!!

林田:やば! 緊張しそう…。(笑)

──(笑)じゃ、そろそろインタビュー始めますね!

二人:はいっ!よろしくお願いします!

初めてのRooftopインタビューに緊張の“き”?!

──阿佐ヶ谷ロフトAお二人でのご出演初めてですね!

二人:そうなんですよ。初めてなんです。

──LOFT姉妹店もお二人ご一緒でのご出演はない…ですよね?

林田:そうですね。僕は「コント村」に出させてもらってて…。

酒井:そうなんすよ。僕は「コント村」から迫害されてて…。

一同:(笑)

林田:違うよ! 迫害している訳ではないよ? 僕はかが屋の加賀さんと一緒に出たりしてて…。

酒井:だから、相方の賀屋さんはどんな気持ちなんだろう?…ってすごい気になってますね。

──そうですね。(笑)

酒井:だから、本当の意味での…「蚊帳(賀屋)の外」ですか!(にやり)

林田:そうゆうタイプじゃないだろ?(笑)上手いこと言うキャラじゃない。力み過ぎてる!!!(笑)

コンビ結成秘話

林田:もともとトリオでの活動をしてたんですけど、続けられないことが決まって、その後どうしよっか?っていうのがふわっとしてたときに“酒井と組めたらいいな”と思っていたので、恐る恐るそれを…伝えて。

一同:(笑)

林田:居酒屋に呼び出して、ゾフィーの上田さん(グレープカンパニー所属お笑い芸人)っていう先輩がいるんですけど、上田さんにも一緒にいてもらって…告白、みたいな。(笑)

──(笑)すごいですね。学生の告白みたいなドキドキ感がありますね。

林田:そうなんですよ。もう本題にいくまで1、2時間くらい酒飲んだりしてて…。(笑)

酒井:でも、ちょっとズルいのが僕が「一緒にやりたい!」って言うのを引き出そうとしてくるんすよ!

一同:(爆笑)

林田:…そう。なんか、言えないんすよ。(笑)

酒井:ね。(笑)「酒井くんはこれからどうするの?」みたいに探り探りきて…僕が「林田さんとやりたい!」って言ったら、急に泣き始めちゃって…!(笑)

二人:(笑)

酒井:「もう不安だったんだよ~!」って。

林田:でも、そうしたら酒井くんも涙ぐんで、一緒にいてくれた先輩の上田さんも…。なんか、3人で泣き始めちゃって。

二人:(笑)

林田:でも、それが本当にコンビ結成の瞬間ですね。(笑)

酒井:上田さんがキューピットですね。繋げてくれた。一回分解したトリオがこうして一緒に今、いるんでね。

──上田さんにもお伺いしたいですね。その時どんなお気持ちだったのか、ダメだったときはどんな言葉を考えていたのか。

二人:(笑)確かに!

林田:その時、上田さんに「酒井くんに今日言おうと思ってるんですけど、一緒にいてくれませんか?」って…本当に告白みたいですよね。今、思えば。

二人:(笑)

林田:解散するときは“解散”のことばかりであまりその先の話ができていなくて…なので、ね。(笑)

酒井:(深くうなづく)

マミィはママの味?!

──無事に告白も成功をし、その後すぐにコンビ名は決まったんですか?

酒井:一回、各々が原点に戻ったっていうか…。

林田:なんもなくなったもんね。

酒井:そう。振り出しに戻ったっていうか…。その時ってやっぱろ思い浮かべるのが“母親の存在”だったんですよ。

──(大きく頷く)

林田:(笑)え? わかります?! 大きく頷いてますけど…“母親の存在”って。(笑)

──…はい。(笑)母なる大地、みたいな?

二人:(爆笑)

酒井:そうです。母体から産まれてきた、“偉大なる母を背負おうじゃないか”、で

二人:ザ・マミィです。

──その発想がすごく独特でいいですよね。

林田:(笑)その時、ママが出たんでパパの案も出たんですけど…なんだっけ?

酒井:ん~…。

林田:あ! パパプライドだ!(笑)なんか「パパプ」って馬鹿っぽいなって思ってちょっとやめちゃいましたね。ママの方が格好良いかな? って。

──(笑)印象に残るコンビ名ですよね。

林田:よかったです。ただ、事務所ライブでコンビ名を発表させてもらったんですけど…なんか、ね。「ザ・マミィ」って書いた紙をバンって出したら、あんまり格好良くないと思われちゃったのかな?客席がスッと引く感じが…。

一同:(笑)

林田:これは…って。(笑)

──「おおお!」って感じではなかったんですね?

林田:(苦笑)そうですね。前のトリオ名が評判も良くて、漢字で格好良いイメージもあったのか…。あの紙をバンって出したときのお客さんの顔が忘れられないですね。

酒井:確かに…。

林田:なんか、もう、“見ないで!”みたいなそんな反応が、ね?

一同:(笑)

──事務所ライブだとホームなはずなのに…。(笑)

林田:そうなんですよ。だけど、めっちゃ…。(笑)

酒井:なんか、嫌われてんのか? って思ったよね。

林田:結構、その時揺らいで…“この名前で本当にいいのかな?”ってなったんすけど、おぎやはぎさんのラジオでその話を少ししてくれて「コンビ名格好良いな。」って言ってくれたんで、個人的には“じゃあ、いっかな!”って。(笑)

酒井:そうそう。あと、コンビ名を決めるときも上田さんに相談しましたね!

──ザ・マミィさん結成にはもう、ゾフィー・上田さんの存在が必要不可欠だったんですね。(笑)

林田:そうですね。(笑)何個か名前の候補を送って…僕らの中では「ザ・マミィ」って決まってたんですけど背中を押して欲しくて。(笑)ザ・マミィも入れた10個くらいを送ったら「ん~こん中ならザ・マミィじゃない?」って言われて、よし! これでいこうって。

酒井:そう。このちっちゃい「ィ」がゾフィーさんの「ィ」って。

一同:(笑)

林田:それを後付けで、ね?(笑)頂きますって上田さんに言いました。(笑)

“爆笑王”と“脳みそ”の出会い

──お二人仲良いんですね。なかなか、インタビューの時にお互いの表情を確認する方いないので…(笑)。初めて会ったときから仲は良かったんですか?

林田:養成所で初めて会ったんですけど…“爆笑王”だったんですよ!(笑)

一同:(爆笑)

酒井:養成所の、ね?(笑)なんか、ちょっとダサいけど…。

林田:狭い世界でブイブイいわせてた感…。(笑)

酒井:そうだよ! 外出たらいっぱい面白い人たちたくさんいるんだから!

一同:(笑)

林田:なんか、面白運動会みたいなのがあるんですよ。特殊なんですけど、ね。

──へぇ。“面白運動”ですか?

林田:そうなんですよ。合宿に連れていかれて、“面白く走る”とか…とにかく面白く運動会をやれって。

──(笑)

酒井:ポイントももらえるんですよ! “面白くやったら1ポイント”みたいな。

林田:そうそう! それで、その時の面白MCが…

酒井:いけだてつやさんで、面白いって思ったら1ポイントくれたりするんですけど…僕、ひとりで120ポイントくらい稼いでて。

林田:普通は何十人いる1チームの点数が100ポイントとかなんですけど…。

──…えっ?! えええ? どういうことですか?

二人:(笑)

林田:そうなんですよ。酒井くんひとりで…。(笑)

酒井:なんか、120ポイントくらい取っちゃってて…。(笑)

林田:面白過ぎちゃってるんですよ!(笑)ほんとうに!!!(笑)

二人:(爆笑)

酒井:あの日が1番輝いてたなぁ~…。(笑)

林田:だから、僕のなかではそうゆうイメージがあって。最初は別々のコンビを組んでいたのでどっちかって言うと…この人たちには負けないように頑張りたいな、勝ちたいなって。コントやってる人たちもそんなにいなかったんで…。組むとか組まないとかじゃなくって“切磋琢磨したいな”っていう感じだったんですよね。あ! でも、酒井くんは最初、漫才やってたんですよ!

酒井:そうなんですよ。最初は漫才をしてたんですよ。やっぱ、漫才しのツッコミが1番モテるかな? って思って。

一同:(笑)

酒井:もう、その練習だけをしてたんすけど…。

一同:(笑)

酒井:でも、その運動会で“こんなにふざけたらウケるんだ!”って思って…いつの間にかボケやってましたね。(笑)それこそ、林田さんはネタ見せとかでのネタが圧倒的にしっかりしていて…。当時、組んでたコンビを林田さんが解散した時に「あそこにでっかい脳みそがあまってる!」と。

一同:(爆笑)

酒井:「アレが欲しい!」どうしよう…!!!って。

林田:言い方が気持ち悪いよ?(笑)

酒井:(笑)で、誰にも取られないようにすぐに声かけて、トリオを組みましたね。

林田:そうだね。(笑)一緒にやることになるとは思ってなかったですね。(心の)どっかで、少し思ったりすることはあったりはしましたけど、あんまり結びつかなかったんで…養成所でも仲良かったわけではなかったし、飯とかも別で食べてる感じだったんで、ね?

酒井:そうですね。なんかいろんなタイミングが、ね?

林田:今も遊んだりはしないですし、ネタ合わせついでに一緒に飯行くくらいで…だから、普通に生活をしてたら友達になるタイプではないですね。

酒井:(爆笑)

林田:それがいい方向に転んでくれるといいんですけどね?

酒井:(力強く頷く)

ザ・マミィの野望

──コンビとして結成をして約1年経っていろんなことを経験したと思うんですが、これからの野望は…?

林田:そうですね。解散をしてすぐの頃はバタバタしてて、最初の3カ月くらいはネタの作り方もわからなくて、トリオとコンビだとネタの作り方が感覚としては違ったので…なんかずっとバタバタしてて、目の前のことをやり続けて1年が終わってしまったので…。(笑)今年は自分たちがもうちょい…お話をいろいろ頂いているときにガンっていきたいんですけど、1回ちゃんと地に足付けて、単独ライブとかもやってないんで、自分たちの場所で自分たちのできること、やれること、作れることをもっと確立させたいですね。1回落ち着いて…いや! 難しい! 落ち着いたら、もうずっと落ち着いちゃいそうで…。

一同:(笑)

林田:(笑)でも、単独はやりたいですね!自分たちのモノを。先輩とのライブで一緒作る機会を多く頂いて、たくさん助けてもらっていたので…ザ・マミィでやりたいな、と僕は思っています。はい!(笑)

酒井:…びっくりしたんですけど…全く同じです。

一同:(爆笑)

林田:ずりぃ! それは!(笑)

酒井:もう、一字一句同じでしたね。(真顔)

林田:え? それ本当に?(笑)

酒井:一字一句一緒だったんだよ~。(笑)

二人:(笑)

酒井:でもね、本当にそうなのよ。

林田:そうですね。もう一度、しっかりとザ・マミィを見つめ直したいですね。

インタビュー中もずっとお互いの顔を見ながら答え、コンビの仲の良さが垣間見えるお二人。そして、応援してくれる方のこと、自分たちの成長を考えるザ・マミィがこれからどんな単独ライブを開催するのか! 乞うご期待!

今回インタビュー取材を受けてくださったザ・マミィが出演をする「two-man talk vol.5 かが屋×ザ・マミィ」ではイベント限定のメニューも考案! もしかしたら、手作りメニューも?! 発売直後に完売をした前売券も若干枚ではございますが10/10(木)12:00~発売! ご来場お待ちしております。

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