テント場についたらこれだけはチェック!快適なテント設営場所の探し方 テント泊指定地に到着したら、テントを張る前に、設営場所を見つける必要があります。広いスペースのなかで、どこにテントを張るのが正解でしょうか? トイレや水場との距離や、地面の状況などにこだわって、より快適にテント泊を楽しめる適地を見つけましょう! 探し方のプロセスを詳しく説明します!

登山者の憧れ、テント泊登山に挑戦しよう!

テント泊は、多くの登山者が憧れる登山スタイル。小屋に泊まるよりも気楽であること、自然を近くに感じることができること、最高の景色を独り占めできることなどから、多くの人がテント泊を楽しんでいます。
しかし、テント泊未経験でチャレンジするのは、少々不安ですよね。今回はテント泊指定地に到着して、テントを張る場所を見つけるまでのプロセスを詳しく紹介します!

標高によって異なる、テント泊指定地の特徴

山中にあるテント泊地指定には、樹林に囲まれている場合と、森林限界を越えた地点にある場合の2種類があります。まずはそれぞれの特徴を把握しておきましょう。

樹林帯のなかにある場合

風の影響を受けにくいため、テントを設営する向きなどを難しく考える必要がありません。地面は土であることが多く、ペグを簡単に刺すことも可能なので、テント泊デビューに最適なロケーションといえます。

森林限界以上にある場合

風を遮るものが少ないため、テントの向きやガイラインの張り方など、設営方法について習熟している必要があります。地面が石や岩であることも多いため、ペグが刺せない場合があり、テント泊に慣れた登山者向けのテント泊指定地といえるでしょう。

テントを設営する適地の探し方

疲れた体で、やっとテント泊指定地に到着! でも休むにはまだ早いです。テント泊ではここからテントを設営しないといけません。しかし、広いスペースのなかでどこに張ったら良いのでしょうか? 設営適地を探すプロセスを紹介します。

場所取りは厳禁!必ず受付を済ますこと

テント泊指定地内での場所選びは早いもの勝ちです。到着したら良さそうな場所を真っ先に確保したくなりますが、場所取りはルール違反。絶対にしてはいけません。管理小屋で受付を済ましてから場所探しを開始しましょう。

トイレ、水場、小屋との距離感を意識して、大まかに目星を付ける

テント泊指定地内で大まかに設営場所の目星を付けます。意識するポイントは、トイレ、水場、小屋(売店)などとの距離感です。近すぎると行き来する人々の足音や声が気になるし、遠すぎれば行き帰りが面倒になってしまいます。適度な位置を選びましょう。

風の影響を受けにくい場所を探す

目星を付けた範囲内で、風の影響を受けにくい場所を探して、さらに範囲を絞ります。風上に樹木がある場所や、尾根が風を遮ってくれるポイントなどを、実際に歩いて、風の強さを肌で感じながら探しましょう。特に森林限界以上にあるテント場では強く意識する必要があります。

他人のテントに近づきすぎない

範囲が絞り込まれたら、他の登山者のテントとの距離も気にしましょう。テント泊指定地が混雑していなければ、あえて近距離に設営する必要はありません。テント内の音や声は想像以上に外へ漏れるので、適度な距離感を保つといいでしょう。

地面がフラットな場所を見つける

最後に地面が平らな場所を見つけます。傾斜がなく、石などが落ちていない平らな場所がベストです。石が落ちていても動かすことができれば問題ないですが、埋まっている場合などは、背中に違和感を感じながら一晩を過ごすことになってしまいます。

テントから見える景色にもこだわってみよう!

テントの入り口から外を覗いたとき、眺めることができる景色にもこだわれたらベストです。ゆっくり沈んでいく夕日、ドラマチックに昇る朝日など、大絶景を誰にも邪魔されずに鑑賞できるベストポディションを探してみましょう。

こんな時はどうする? テント泊でのトラブル対処法

地面にペグが刺せない

森林限界以上のテント泊指定地では、地面が石や岩などでペグが刺せない場合も多々あります。そのようなときの為に、対処法を覚えておきましょう。ペグループにペグを横向きに差し込み、そのペグを押さえるように重い石を置いてあげると固定できます。

平らな場所が見つからない

人気のテント泊指定地は設営適地が埋まっており、快適な場所を探すことができない場合があります。余裕を持った行動計画を立てて、早めにテント場に到着することが大切です。傾斜がある場所しか残っていない場合は、頭の向きが高くなるようにテントを設営するといいでしょう。

一歩づつ知識を増やして、快適なテント泊を!

テントに泊まったことが無い人にとって、テント泊デビューはハードルが高いもの。テントを設営する適地の探し方が分かったら、次には設営方法などを学ぶ必要があります。でも、焦りは禁物。テント泊で失敗しないためにも、しっかり知識を増やして、万全の体制で初めてのテント泊登山に挑みましょう!

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