招聘作家が南島原市に版画寄贈 南有馬に2ヵ月滞在 27日から作品展

山口副市長(左)に作品を寄贈する版画家の3人=南島原市役所

 芸術家が地域に一定期間滞在し創作をする長崎県南島原市のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業の招聘(しょうへい)作家3人が24日、市役所を訪れ、滞在期間中に制作した作品計5点を寄贈した。
 同市のAIR事業は今年で3回目。版画家の興梠(こうろぎ)優護さん(36)=熊本県出身=、長嶋由季さん(30)=東京都出身=、山田真実さん(24)=大阪府出身=。市立旧白木野小校舎(南有馬町)を再生した芸術交流施設「アートビレッジ・シラキノ」に8月から2カ月滞在。期間中、作品制作のほかワークショップなどの地域交流をした。
 興梠さんは「海の向こうに古里が見えるアトリエで創作でき、豊かな表現につながった」、長嶋さんは「南島原が第二の古里になった」、山田さんは「地域の方々の温かさを感じた」とお礼を述べた。山口周一副市長は「これを機会に世に羽ばたいてほしい」と期待を寄せた。
 27日から10月31日まで同校舎で作品展(月曜休館)を開く。問い合わせは市生涯学習課(電0957.73.6703)。

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