【京急衝突事故】車両を実況見分 特捜本部

衝突した京急線車両の実況見分=24日午前、横浜市神奈川区

 横浜市神奈川区の京急線の踏切で快特電車と大型トラックが衝突し、トラックの男性運転手(67)が死亡、乗客ら37人が負傷した事故で、神奈川署特別捜査本部は24日、現場近くの京急電鉄の車両基地で、衝突した電車を実況見分した。

 脱線した1~3両目を中心に損傷状況などを確認。捜査関係者によると、1両目は床部分が波打ったような状態になるなど車両にゆがみが生じていた。トラックが炎上したことで1両目の進行方向左側の中央から後部が焼損し、当該部分の窓ガラスも割れていた。2、3両目は目立った損傷は認められなかったという。

 実況見分には、市消防局や京急職員も立ち会った。特捜本部は今後、運転士らから事情を聴くとともに電車の運転状況記録装置を解析するなどして、事故当時の状況を調べる。特捜本部は20日、大破したトラックの実況見分も行った。

 事故は5日午前11時45分ごろ発生。青砥発三崎口行き下り快特電車(8両編成、乗客約500人)が、神奈川新町駅に隣接する踏切に立ち往生していたトラックと衝突した。

© 株式会社神奈川新聞社