パートナーシップ制度の公認カップル、県営住宅へ入居可能に 黒岩知事表明

黒岩祐治知事(資料写真)

 黒岩祐治神奈川県知事は24日、市町村のパートナーシップ制度で公的に認められた同性カップルらについて、県営住宅の入居を可能にする考えを明らかにした。性的少数者(LGBTなど)への理解促進や当事者支援の一環で、早ければ11月の入居者募集から適用する。同制度を設けずに公営住宅入居を認めるケースは全国初という。

 県によると、県営住宅の世帯構成に関する入居資格は「夫婦または親子を主体とした家族」で、内縁関係のカップルも対象。今後は市町村が認めた同性カップルも「事実婚」として入居可能とする。

 県内市町村で同制度の導入は限定的だが、知事は市町村の取り組みを後押しすることで「不公平感は是正できる」と説明。県独自の制度導入については、「住民登録や戸籍の事務を行う市町村で行うことがふさわしい」として否定した。

 同日の県議会本会議で、佐々木奈保美氏(立憲民主党・民権クラブ)の一般質問に答えた。

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